20代で薄毛が始まってしまい、どうして私だけ?とショックでした。
私と同年代の友達は誰も薄毛に悩んでいませんでしたし、むしろ頭頂部のボリュームがあってツヤツヤの髪の毛で、 今までもこれからも薄毛に悩むことなんてないのだろうな、と思うほどでした。
両親も弟も妹も親戚にも薄毛の人がいないのに、私だけどうして薄毛に?しかもまだ20代なのに。
薄毛の恐怖との戦いが始まりました。
27歳だったある日、いつものように朝シャワーを浴びていました。
シャンプーをして髪を洗い流していたところ、排水溝に流れていく髪の毛が量が多いような気がする、と感じたのが一番最初のきっかけです。
最初は一時的なものかな、と思っていました。
秋は、夏の間に冷房や紫外線でダメージを受けた髪の毛が抜けやすい季節だと聞いたことがあったからです。
ですので、一過性の季節的なものだろうと考えていました。
気にしないようにしていたのですが、冬が近づいても髪の抜ける量が減る気配がしません。
おそるおそる鏡で後姿をチェックしました。
つむじ周辺の頭皮の色の面積が広いような、と思って頭頂部もチェックしてショックを受けました。
自分が今までイメージしていた頭頂部とは全然違う別物がそこには映っていたのです。
20代で薄毛が始まったという事実を、なかなか受け入れられませんでした。
鏡では正面の顔ばかり見ていて、後姿や頭頂部を確認してこなかったことを激しく後悔しました。
しかし、後悔しても20代で薄毛が始まったという事実は変えられません。
まずは、薄毛になった原因を分析してみることにしました。
何か最近、急激に環境が変わったり過度なストレスがかかるような出来事がなかっただろうかと振り返ってみたのです。
そして思い当たるのは1点だけでした。
3ヶ月で10キロ痩せた、食事制限による無理なダイエットです。
20代の私が薄毛になった原因は、これしか考えられません。
とりあえず一般的に髪の毛によいとされている、ワカメやヒジキ・コンブなどの海藻類を沢山食べるようにしました。
しかし、これらの食材は毎日大量に摂るのは大変です。
お味噌汁に入っている程度の量だからこそ美味しく食べられるのであって、無理して大量に食べようとするとすぐに飽きてしまいます。
それに私は料理が苦手なので、お味噌汁とサラダ以外のレパートリーがありませんでした。
食事で20代の薄毛を治す作戦は失敗に終わりました。
そこで今度は、彼氏が使っていた育毛シャンプーを借りてみることにしました。
どのブランドのものか忘れてしまったのですが、男性だけでなく女性でも使えるという商品でした。
しかし彼氏は、私が薄毛だとは思っていなかったようです。
「確かに髪の量は多い方とは言えないけど20代女性としては普通なんじゃないかな。 でも毛が細いみたいだからどうしても気になるようだったら育毛シャンプーを試してみる価値はあるかもね」と言われました。
使ってみて数か月は特に変化を感じられず、育毛シャンプーなんて嘘ばっかりと思いました。
でも彼氏が私のために買ってくれるので、無料のシャンプーだと思えばよいか、と考え引き続き継続して使ってみることに。
半年くらい経ってからでしょうか、気になっていた頭頂部の毛が太くしっかりしてきたような気がしました。
鏡で見ても、以前よりは頭頂部の頭皮面積が気になりません。
分け目を毎日微妙に変えるなどの工夫もしていたら、1年後にはもう薄毛のことなんて全く気にならなくなりました。
20代で薄毛が始まって、女としての人生終わったかもと最初は絶望的な気分でしたが、育毛シャンプーを試してみてなんとか薄毛スパイラルにはまらずに済んでよかったです。